入浜塩田 塩田採鹹(さいかん)の風景 大正期

明治32年に浮田川尻を埋め立てて完成したのが、新浜5町歩にわたる入浜塩田。新田の東北方、松の疎林のあたりまで、海水を含んだ砂が、小溝で仕切られた沼井と呼ぶ濃い塩分を吸った砂山の区間が整然と、数え切れない程並んでいた。